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モノマネ

日曜日 たまたま耳に入った声に頷けたので。

 

「SUNDAY'S  POST」というラジオ番組です。

 パーソナリティは小山薫堂放送作家)さんと宇賀なつみ(アナウンサー)さん

 ゲストが清水ミチコさん

 

以下、話の内容です。

宇賀「清水さんといえば、やはりモノマネですが……」

清水「(モノマネで)桃井かおりです」

宇賀「すごい、ヘッドフォンで聴くとまた贅沢です(笑)。本当にレパートリーが

       たくさんあって、ずっと更新されていますよね」

小山「僕もYouTubeチャンネルで拝見しています」

清水「嬉しい、ありがとうございます」

      中略


小山「モノマネをしたいなと思う人は、降りてくるんですか?」

清水「まさか。テレビを観ていて、『自分もこういう風になりたい』とか、

   『こういう強さを身につけたい』という人ですね」

小山「あこがれの裏返しみたいな感じですか?」

清水「裏返しではないです(笑)、あこがれそのままで」

宇賀「そこから研究をされるんですか?」

清水「そうですね。『我ながらいいぞ』、と思ったら家族に聴かせる、スタッフに

   聴かせる、ラジオでやってみる、ライブでやってみる。それからYouTube

   やって、テレビでおろす、みたいな感じですね」

小山「人生で最初にモノマネをした人って覚えていますか?」

清水「人じゃなくて、渾身の泣きマネをしたことは覚えていますね。何かを買って

   もらえなかった時に、そんなに悲しくなかったんだけど『ウワアア~ほしい

   のに!』って泣いたら、本当に自分の中に悲しみが来て……

   やったことありますか?

宇賀「あんまりないかもしれない」

清水「そんな人間いないね!(笑) 小さい頃とか、ない?」

小山「ないですね、本当に泣いていましたね」

 

清水「私は最近、人間ってモノマネをしている結果が今なんだと思っていて。

   たとえばお母さんのモノマネをしたり、私みたいに好きな人のモノマネをして

   今があるんだと思うんです。みんなモノマネをしているのに、自覚がないんじゃ

   ないかなと思うんですよね」

宇賀「私、仕事ではありました。自分が天気予報を担当すると思ったら、いろんな

   天気予報の方を聴いて、マネをして。スポーツキャスターになると思ったら、

   いろんなスポーツキャスターの方の喋りを聴いて、マネをして。まったく同じ

   ようにしているんですけど、結果は違うんですよね。同じじゃないから自分流に

   なる。その繰り返しだった気がします」

清水「ようこそ宇賀さん!」

宇賀「でも、似ていないんですよ(笑)」

清水「それは、そういう時の心理状態とか、ゆっくり言って聞き取りやすくするとか、

   サービス精神を学んでいるんじゃないですかね」

宇賀「マネをすることでしか、学べなかったですね」

清水「だんだんこっちに寄ってきましたね。あと一人ですね」

小山「いやいや(笑)」

宇賀「薫堂さんは何もマネしていないんですか? オリジナル?」

清水「文体をマネした、とかは?」

小山「中原中也が好きだったので、中也的な文体を書いていました。高校の時は詩人に

   なりたかったんです」

清水「やっぱりみんなあるんだ」

 

こんな内容でした。

確かに、マネをすることから自分のものにしているものが、あるように思います。

どう思いますか?

 

「よく見てねー!」っていうことがあります。「マネしてねー!」ってことか…

その後は、アレンジしてね。自分がやりやすいように。