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願い

「あのね」

「土曜と日曜で温泉と遊園地に行ったんだ~」

「遊園地、楽しかった!」

スタスタっと、突然私の前に来て発した言葉。

楽しかったと顔にも書いてあった。

 

「内緒だよ」

「今日、夜にみんなで出かけるんだ~」

「楽しみなんだ~」

私だけに教えてくれた内緒話。

 

「僕、学校でうんちしないんだ~」

「でも、今日はしたよ。」

(良かったね。スッキリした?)

「うん!」

(どうして、しないの?)

「恥ずかしいから」

(そうだよね~。)と思いながら

(我慢するとおなか痛くなるから行った方がいいよ)

「うん!」

次も行けるといいね。

 

粘土やる?と聞くと

黙って、真っ白の紙粘土をこね始めた。

「絵具ないの?」

ないと答えると、

「黒マジックは?」

渡すと粘土に黒色を塗りつけ再びこねる。

「見ちゃだめだよ!」

「はい!餃子!!」

(お~、本物みたい)

「また、見ないでよ」

「できたー」

(すごっ!鳥だ!!!)

「鳥、作りたかったんだ」

その後、ネコ、お団子、目玉焼き、オムレツetc

作るのが止まらない。

 

私が作れたのは、蛇のようにながーく伸ばして、クルクル巻くだけ。巻き始めたところで

「ペロペロキャンディー?」とすぐに当てられてしまった。

発想の乏しさに、細かなご指導をしていただいた (^^;

 

恐竜のことが詳しい、車が好き、電車大好き、折り紙得意、塗り絵が上手、4つ並べゲームで負けない。

 

小学生はたくさんの得意があり、興味がある。

それぞれが持っている力を教えてもらえて嬉しく思う。

子どもの優しさや感情の豊かさを身近で見ることができ、栄養がもらえる。

 

だけど、

「戦いごっこやろう!!」と始めると思いっきりケリが入る。

(手加減はないんかい!)

「水たまりに入らないようにしよう」と言っても「聞こえてますかぁー」と言いたくなるほどのスルー。

「宿題、やりたくない。面倒くさい。何で宿題あるんだよ。」と八つ当たり。

(私は宿題出してませんから~)

蓄えた栄養を持っていかれることも時々。

 

それでも、笑顔の時間がたくさん作れるようにと願いたくなる。