スーパーで食パンは100円でも買える。
パン屋さんでは…
250円、300円、500円、1000円、2000円以上するものもありそうだ。
山の上にパン屋を開店し、客が求めるおいしいパンを一生懸命作った。
すると、働きすぎて、自分の体を壊した。
ついでに、菓子パンばかり買っていたお客の体重オーバーの原因にもなってしまった。
頑張りが裏目に出たパン屋さん。
これを反省し、自分も客も健康でいられるパン販売をしようと経営方針を変更する。
現在の年商は、健やかに3億円だという。
「健やかに」という部分が重要だ。
お客も自分も社員も社会もみんなが健やかでいられるような働き方をしたいという。
そしてお金について思うことは、
以前は、お金は「もらうとき」に自分は得をするのだと思っていた。
仕事をしたら給料がもらえて、お金が自分のものになる。
それで自分の好きなものを買ったり、行きたい場所に行けたりする。
だから、お金をもらうことが得。
でも今は、お金をもらった後に「通過させること」が大事だと思っている。
自分を介して人に渡す。パスをする。
「誰にパスするか」を考え抜いたお金にはとても大事な意味が込められていると思う。
平田はる香さんが書いた「山の上のパン屋に人が集まるわけ」の一番印象に残ったところだ。